2023.07.23
有段者の心得
諏訪道場 二見振一郎
私が合気道を始めたのは47歳になってからでした。
そのきっかけはたまたまテレビで有名な合気道の先生が売れないお笑いトリオのコンサルティングをやっていてどうして合気道の先生なの?と思ったこと。
その後、図書館で手に取った合気道の先生が書いた本を読んで、
今まで自分が経験してきたスポーツとはかなり違う世界があるのだなと感じたからです。
探してみると近所に諏訪道場を見つけ、すぐに見学に行き、先生の(おそらく)呼吸法に簡単に転がってしまいました。
これは奥が深くて面白そうだとすぐに入会させていただきました。
始めてみると元々体を動かすことは大好きなので最初は色々な技を覚えることや、
毎回の昇級審査が楽しみだったことを思いだします。
合気道を初めて1年半後、仕事の転勤があり3年半ほど海外の道場に通いました。
転勤により合気道を継続できないことが懸念材料でしたが、
合気道は全世界で行われていることをその時初めて知りました。
多くの先輩方の努力もあって世界中に合気道が広まっており、受け継がれていること、
礼に始まり礼に終わる。1対1の稽古を通じて言葉だけでは伝え難い技の理解、
また日々の鍛錬における先生、先輩方の指導、門弟同士の切磋琢磨はどこの道場でも同様なのだと感じました。
このたび黒帯の仲間入りをするにあたって、自分でもまだまだ未熟であることを自覚しており、
まずは早く初段レベルに到達できるように精進したいと思っています。
また、これまで先生、諸先輩、同門の皆様から教えていただいたことに感謝しつつ、私自身も先輩、後輩に少しでも恩返しができるよう共に稽古に励み、また諏訪道場の名に恥じないよう、日頃の所作振る舞い、技術共に向上できるよう努力したいと思っており