2017.7.23

 有段者の心得

                                    八幡山道場 天野 裕貴

 

私が合気道を初めて9年目になりました。

 まずは、ここまで怪我なく無事稽古に励めたことに諏訪先生を始め、ご指導くださる皆様に感謝いたします。

 

私が初段を允可頂いてから3年が経とうとしています。黒帯を頂く前と後では私自身の気の持ちようや意識が変化したと感じます。

 

具体的には3点あります。

 

1点目は謙虚であり続けることです。

 先述の通り、私がここまで稽古を続けることができ、黒帯を取得できたのも先生や道場の皆様に関わることが出来たからこそであり、これは1人の力では成し遂げられないことだと感じます。「実ほど、頭垂れる稲穂かな」という言葉があるように、有段者になったため尊大に振る舞うことはせず、有段者としての品格や謙虚な心や感謝の気持ちを持ち、後輩や初心者に接していたいと思います。

 

2点目は慢心することなく、更に技と心を鍛えるということです。

 黒帯を頂いたということは、技をマスターしたという意味ではなく、合気道の基礎中の基礎が一通り固まったということ、つまりこれから合気道における技術面や精神面を更に磨いていくためのスタートラインに立てたということだと感じます。まずはどんな技でも型を身につけ、そこからお互い稽古をする時にいかにして力がぶつかることなく相手を崩せるのか、またいかにして相手が上手に投げることができるのか、というように常に自分で考えて進んで学ぶだけでなく、相手のことを考えることを意識していきたいと思います。

 

3点目は「有段者として見られる」ということです。

 合気道を習い始めの人にとって、恐らく段を取得することが第1の目標になるでしょう。そのため、初心者にとって有段者とは目標や指針となる存在になると思われます。したがって、有段者は初心者に対して相応の振る舞いをしなくてはならないですし、お手本になるべく努めなければなりません。

 

まだ様々な面で未熟なことがございますが、以上の点を意識し、これからの稽古を怠ることなく、精進していきたいと思います。

 

 

 

                                           以上